第4次産業革命が注目されている中、そのコアとなる革新技術の1つ「IoT」の導入を検討しているなら、まずはセミナーへ参加してみることをおすすめします。製造業に対してIoTがもたらす影響は大きいと言われていますが、まだまだ運用までに至らないという企業は少なくありません。

その理由の1つとなるのがIoTに関する知見を有していないという点にあります。セミナーへ参加しIoTに関しての理解を深めることで、自社に最適な形での導入、活用の実現を成功させることができますよ。本記事ではIoTが製造業にもたらすインパクトなどをお伝えすると共に、2020年2月以降、上半期に開催されるIoT活用セミナーをご紹介いたします。

 

IoTとは?

IoTとは「Internet of Things」の頭文字をとったものです。直訳して「モノのインターネット」、つまり、身の回りのあらゆるモノをインターネットに接続し情報交換をして相互に制御する仕組みのことです。

IoTによって蓄積されたデータはAIが解析し、次のアクションへと繋げてくれます。

身近なところでは遠隔操作ができるスマート家電やスマートスピーカーなどが上げられますが、医療や金融、そして製造業など様々な産業でもIoTは用いられておりその市場規模は拡大を続けています。

 

IoTでモノ作りはどう変わる?

IoTは活用シーンの幅が広く様々な産業に影響をもたらすと考えられていますが、中でも製造業に与える影響は大きいと言われています。

IoTを導入することでモノ作りの現場はどのように変化していくのかを見ていきましょう。

 

生産性の向上

IoTの主な活用例は位置情報や状況の把握などモニタリングによるデータ収集及び遠隔制御です。

IoTを導入することでこれまで蓄積してきた手書きのデータや長年の経験といった埋もれていたデータをコンピュータで管理し可視化できるようになるので、従来は見えなかった改善点などが発見できるようになります。

また日々の稼働状況をコンピュータで蓄積・分析することで故障の予測に役立てることも可能なので、機器損失を防げるなどの効果も期待でき、さらなる効率化が可能となるため、生産性の向上やコスト削減に繋げることができます。

 

工場の自動化・ロボット化

消費者のニーズが多様化していることで、変動に対する柔軟性と効率化が課題となる製造業ですが、IoTによるデータ活用を進めていくことで自動化領域を増やしていくことが可能となります。

これにより得られるメリットとしてはヒューマンエラーを減らし安定した精度の高いモノづくりを実現させられるという点と、人件費や採用・育成リスクの削減にも期待できるという点です。

すでに生産ラインの機械からIoTによってデータを取得しAIに分析させることで自動化を実現した工場もあるなど、自動化やロボット化は今後さらに発展していくとされています。

 

まずはセミナーへの参加や展示会に足を運んでみましょう

変動に対する柔軟性とさらなる効率化に加え、人材不足の解決にも役立ってくれるIoTは今や製造業において必須といっても過言ではありません。

ただし、IoTというのは決まったシステムを導入すれば成功するというものではなく、自社に最適なIoT化を進めていく必要があるため、専門的な知識の習得が必要です。

しかし、いざIoTを導入し生産性の向上を図ろうと考えてみたものの、経験やノウハウが無いため何から手に付けてよいのかが分からないといった声や、どのように運用を進めていけばよいのかが分からず自社のみで取り組むのが困難だといった声は多く聞かれ、IoT化に向けて思うように進めていないという企業も少なくはありません。

そこで活用していきたいのが企業向けの展示会や、そこで開催されるセミナーへの参加です。

こうしたセミナーでは、IoTを導入するにあたっての基礎知識からその活用方法までさまざまなプログラムが用意されています。

成功事例を踏まえながら学ぶことができるので、IoTを導入する目的を明確にさせるヒントを得ることができ、自社が取り組むべき方向性を見出すことができるようになりますよ。

下記では2020年2月以降上半期に開催される製造業向けのIoT活用セミナーをご紹介しているので、お近くで開催される際にはぜひ足を運んでみて下さい。

 

製造業の要!IoT活用セミナー/展示会の一例

第4回スマート工場 EXPO(終了)

「スマート工場 EXPO」はIoTやIT、AIソリューションや産業用ロボットなど最新技術やソリューションの展示を行っています。スマート工業分野においては日本最大規模となる730社の展示があり多種多様な最新技術に触れられるため、前向きに導入を検討している方におすすめです。講演やセミナーも充実しています。

 

時期:2020年2月12日(水)~14日(金)
時間:10:00~18:00※最終日のみ17:00まで
場所:東京ビッグサイト
公式サイト:https://www.sma-fac.jp/ja-jp.html

 

制御システムセキュリティカンファレンス2020(終了)

こちらは制御システムにおける脅威の現状やセキュリティに関する先進的な取り組みを共有するために開催されるカンファレンスです。IoTを安全に運用するには最適なセキュリティ対策が行われていることは必須。セキュリティ対策技術の向上やベストな取り組みを確立する一助にすべくぜひ参加してみてください。

 

時期:2020年2月14日(金)
時間:10:00 ~ 17:15
場所:浅草橋ヒューリックホール
公式サイト:https://www.jpcert.or.jp/event/ics-conference2020.html

 

製造業向けIoT活用カンファレンス2020 春

製造現場を取り巻く環境にも触れながら課題解決に向けてのヒントを展示・セミナーを通し徹底解説。業務自動化カンファレンスのほか、最新の脅威動向やセキュリティ対策を集結した「Security Days 2020」、新時代の自動車業界に特化した「次世代自動運転・コネクテッドカー・カンファレンス 2020」も同時開催されます。

 

時期:2020年2月21日(金)
時間:9:30~17:50※展示は10:00~17:00
場所:JPタワー 名古屋ホール&カンファレンス(KITTE 3F)
公式サイト:https://f2ff.jp/event/iotc-2020-01

 

スマートグリッドEXPO

こちらは次世代電力システムのIT技術や設備が出典される国際商談展です。電力レジデンスやVPP(仮想発電所)など全200本のセミナーにより電力分野においてのIoT導入・活用事例を学ぶことができます。

 

時期:2020年2月26日(水)~28日(金)
時間:10:00~18:00※最終日は17時まで
場所:東京ビッグサイト
公式サイト:https://www.smartgridexpo.jp/ja-jp.html

 

関西ロボットワールド2020

こちらはロボットや次世代モビリティの開発・導入を促進する専門技術展で、「サービスロボット展」「産業用ロボット展」「次世代モビリティ展」という3つの専門展示とセミナーで構成され、ロボットとIoT、AIの融合による価値創造の方向性を学べます。

 

時期:2020年6月11日(木)・12日(金)
時間:10:00~17:00
場所:インテックス大阪
公式サイト:http://www.srobo.jp/index.html

 

まとめ

製造業向けのセミナーや展示会は、上記一例としてご紹介させていただいた以外にも、ほぼ常時どこかで開催され、それと相対するように製造業のIoT化への期待度も高まりを見せています。

しかし、やみくもにIoTを導入してもIoTがもたらすメリットを十分に享受することができず、場合によっては失敗に終わってしまうというケースも見受けられます。

そのようなことを防ぐためにも、まずは1度セミナーを受講しIoTに関する知見を蓄積させることが大切です。IoTを導入することを目的にするのではなく、導入の目的を明確にすることが成功への鍵となるのです。

セミナーへ参加しIoTへの理解を深め、自社において何をIoT化できるのかというところから考えてみましょう。